私たちの法人千寿会は、平成6年4月に旧砥用町に特別養護老人ホーム陽光園 30 床とデイサービスセンター陽光園を立ち上げました。当時、職員 28 人でスタートしたほんとに小さな施設でした。 現在は、美里町と嘉島町で特養3施設を含む 21 の事業を行い、職員 230人で地域の皆さんの福祉のために頑張っています。 私たちの法人では、「介護」だけでなく、大きな意味で「福祉」を担う仕事をしているんだよ。って日ごろから職員には伝えています。と言うのも・・・人ってどんな時でも、どんな状況になっても幸せでありたいと願うものですよね。 でも、長い人生の中では困難な状況や辛い状況になることもありますよね。 例えば、昨日までグランドゴルフをしてお元気だっ たお年寄りが、脳梗塞で倒れ体が動かなくなる。 それからは苦しみだらけの毎日になってしまう。そんな時に、「手を差し伸べられる。一緒に考える。 そして背中を押してあげられる。」そんなことが、私たちの仕事の価値であり、醍醐味だと思いながら仕事をしています。 私たちは、ご利用者やご家族、地域のみなさんが、「ちょっと幸せな気持ちになれる。」「笑顔になれる。」人の幸せと向き合うのが私たちの千寿会です。
Q2.法人の特徴やモットーを教えて下さい。
法人の特徴は、一言でいうと「泥臭さ」ですかね~? そして職員はとにかく明るくて、個性的で面白い職員がいっぱいいるのが特徴ですかね。まあ職員から言わせると「理事長が一番面白かですよ。」と言うんですけどね...(笑) 人を「笑顔」にするのが仕事ですから、職員は元気で楽しくないとダメですよね。その「笑顔」のために、いろんなことを形振りかまわずやるのが法人の特徴ですかね。今、介護の現場では、忙しい、大変、リスクなんていう事を理由に、困難なことや新たなチャレンジを避けてしまう傾向があるかもしれません。私たちの法人のモットーは、人のさまざまな思いや願いに、「やれないことを愚痴る」んじゃなくて、「とりあえず、やってみなっせ。」 そのことを私たちの仕事の合言葉、モットーとしています。 ですから私は、職員が「やってみたい」「チャレンジしてみたい」と言って きたときには、絶対に「NO」とは言いません。そんなポジティブな法人が千寿会です。
Q3.千寿会の職員の働きやすさはどんなところですか?
アンケートをしたことがありますが、その時の結果は①福利厚生 ②職場の雰囲気 ③収入といったものが上位に上がっていたと思います。福利厚生はたくさんあって説明しきれませんが、退職共済には 2 本加入しており、非常に大きな掛け金をかけていますので、長く勤めれば大企業に近いような退職金が支払われます。 私たちが福利厚生に力を入れているの は、「全ての職員に長く安心して勤めてもらい。」そんな思いからです。 あと、3 月末に 3 回目の賞与があることも職員のモチベーションに繋がっているようです。職場の雰囲気は、自由さと風通しの良いフラットな職員関係から生まれるものかもしれません。私は毎日、利用者と散歩したり笑わせてまわったりするんですが... その時に、何人もの利用者から「先生の頭は綺麗か~」「ピカピカ光ってるですばい」という言葉に大爆笑しているのは職員です。 ひどい職員は、「ハゲ先生が来られましたよ~」と言って、ご利用者を笑わせたりします。こんな自由さとフラットさが、仕事においても自分の意見を言える。楽しみながら仕事と向き合える働きやすさにつながっていると思います。そんな働きやすい法人が千寿会です。
Q4.今後の展望をお聞かせください。
この一年、私たちの千寿会のことを多くの人に知ってもらうための種まきをやってきました。それは、「こんな職場で働いてみたい。」とか「こんな仲間たちと一緒に頑張ったみたい。」と多くの人に思ってもらいたいからです。 私は、職員は従業者でなく仲間だと思っています。 多くの素晴らしい仲間 たちと一緒に、多くのみなさんに「笑顔を届ける」「笑顔の輪をつなげる」ことをこれからもしっかりと続けていきたいと思っています。来年の 4 月には、御船町の小坂に、小規模多機能と有料老人ホーム、訪問看護ステーションをオープンさせる予定です。 私たちの 28 年間学びと思いを込めた施設にしたいと思っています。今回の新規事業は、単に施設を作ることが目的ではなく、地域のみなさんや関係機関のみなさん、行政の方と一緒に、「地域の中の困りごとを少なくする。 そして支え合いの中で笑顔の輪をつなげる」そんな地域づくりにチャレンジしていきます。これからの施設と地域づくりのモデル的なものにしたいと考えています。興味がある方は、ぜひホームページの新規事業のコーナーをご覧いただくとうれしいです。